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汚物は消毒

岩男Xの英訳2

ロックマンX2の8ボスの名前は前作に引き続き、特徴を表す英単語+モチーフの生物をもじった言葉となっている。
今回はスタッフが開き直ったのか、前半からしてそのままの英語でないものや、後半が日本語由来のものが増えている。

クリスター・マイマイン(Crystar Mymine)
crystal(水晶)+マイマイ(カタツムリ)
ブーメル・クワンガーに引き続き、生物名の部分が日本語由来である。
マイマイはカタツムリの東京地方の方言で、種の名前にはよく使われる。
ちなみにカタツムリは英語でsnail。

バブリー・クラブロス(Bubbly Crablos)
bubbly(泡の多い)+crab(カニ)

メタモル・モスミーノス(Metamol Mothmeanos)
metamorphosis(変態)+moth(蛾)+ミノムシ
前半は、metamorphosisから来ているならmetamolではなくmetamorではないのだろうか?RとLの区別のつかないところが日本人らしい。
後半は複数の生物名(厳密には同一の生物の異なった形態)を組み合わせたイレギュラー的な命名法。このキャラのとる複数の形態をうまくまとめたよい命名だと思う。
そしてまたもや生物名に日本語が用いられている。
ちなみにミノムシは英語でbagwormという。bag(袋)+worm((細長い)虫)という安直な名前である。

ホイール・アリゲイツ(Wheel Aligators)
wheel(車輪)+alligator(ワニ)
alligatorもcrocodileもワニだが、科のレベルで異なる生物。イヌとネコぐらい異なるということである。alligatorのほうが鼻先が丸く、crocodileは鼻先が尖っている。

ソニック・オストリーグ(Sonic Ostreague)
sonic(音速の)+ostrich(ダチョウ)

ワイヤー・ヘチマール(Wire Hetimarl)
wire(針金)+ヘチマ
記念すべきシリーズ初の植物型8ボスにして、植物型がネタキャラとなる流れのきっかけを作ったボスでもある。
ヘチマは英語でsponge gourdまたはluffa(loofah、lufahとも)。
gourdはウリ科の実の総称、とくにヒョウタンのこと。sponge gourdを直訳するとスポンジウリとなる。
またluffaは英語らしくない語感だが、それもそのはずアラビア語由来である。
上記にあげたもの以外にもsponge cucumber、vegetable sponge、dishcloth gourdという言い方もあるらしい。この言い方の多様さ(それも即物的な名称ばかり)が逆に英語圏住民に対するヘチマのなじみの薄さを表しているように思える。
いずれにしても、普通の日本人は9割9分知らないだろう。日本語のヘチマから命名するのもやむをえない。そもそもヘチマをモチーフにする時点で大間違いなんだが。

マグネ・ヒャクレッガー(Magne Hyakulegger)
magnet(磁石)+ムカデ
これはきわめてイレギュラーな命名方法となっている。
ムカデの漢字表記は百足。これを分解し、百はそのまま、足は英訳してleg(正確には足ではなく脚だが)として英語風の語尾をつけた言葉遊びになっている。
ちなみにムカデは英語でcentipedeだが、主要な顧客層である子供にはわからないだろうという配慮の結果ダジャレみたいな名前になったらしい。

フレイム・スタッガー(Flame Stagger)
flame(炎)+stag(成熟した雄ジカ)
ちなみに前作で登場したクワガタムシはstag beetle。たしかに雄ジカのような角を持ったカブトムシではある。


生物名が(部分的にでも)日本語由来のものが、実に4体を占めるようになった。


そしてこちらが英語版の名称である。
例によって後半が普通の英単語になっている。

クリスター・マイマイン→Crystal Snail
前半が正しい英語に変更されている。

バブリー・クラブロス→Bubble Crab
前半がbubblyからbubble(泡)に変更されている。

メタモル・モスミーノス→Morph Moth
前半がmorph(変身する、変形させる)に変更されている。CGにおける「モーフィング」としてある程度日本語化している。ギリシャ語由来の単語だが、metamorphosisの簡略形ともいわれているらしい。
そして後半は単にmothとなってしまい、ミノムシを絡めた日本語版の命名の妙は失われている。

ホイール・アリゲイツ→Wheel Gator
後半がalligatorではなくgatorに変更されている。意味は同じだがgatorは略式の単語である。

ソニック・オストリーグ→Overdrive Ostrich
前半がoverdrive(増速駆動=出力が入力より高回転になる変速)に変更されている。
ちなみにoverdriveには酷使という意味もある。波紋疾走という意味はない。

ワイヤー・ヘチマール→Wire Sponge
後半がspongeとなっているが、sponge単体だとヘチマという意味にならないのでは?これだと海綿型レプリロイドになってしまう。

マグネ・ヒャクレッガー→Magna Centipede
前半がmagneから、magnetではなくなぜかmagnaに変更されている。magna(magnus)というとラテン語で「大きい」という意味になるが関係はなさそうだ。
あの天才的?な名づけは残念ながらローカライズによって消えてしまっている。はじめてあの名前の意味に気づいたときの気持ちを味わえない英語圏の住民に同情を禁じえない。

フレイム・スタッガー→Flame Stag
そのまま。つまらない。


このゲームには8ボス以外にも、カウンターハンターという3体の敵が登場する。
日本語版と英語版での差はほとんどないが、いちおう見ておこう。

バイオレン(Violen)
violence(暴力)に由来する。
英語版でも名前は変わらない。
名前のとおりのパワーバカである。

サーゲス(Sagesse)
sage(賢者)に由来する。
英語版ではつづりが変更されていてSergesとなっている。元のつづりでは英語圏の人間にサーゲスと読ませることが難しいからか?
ワイリーのコピーロボットだけあって頭脳派らしい。

アジール(Agile)
agile(敏捷な)に由来する。こちらは「アジャイル」とも発音する。
英語版でも名前は変わらない。
2回戦ううちの1回目では、名前のとおり素早い動きでこちらを翻弄する。だがパワーアップしているはずの2回目では、名前の由来でもある敏捷さを捨てて弱体化した姿(アジールフライヤー、略してアジフライ)になって登場する。さらに隠し必殺技の試し撃ちの的になることも多い、不遇のキャラである。

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